10月31日といえばハロウィンというイメージが強いですが、実は、「日本茶の日」でもあることを知っていますか?
近年では、10月31日と言えばハロウィンのイメージが強いですが、もともと日本にも「日本茶の日」としてお茶を楽しむイベントが開催されてきました。
世界的な日本茶ブームを受けて、日本茶のイベントが増えており、海外からも注目を浴びているそうです。
そこで今回は、2018年に行われたイベントと、2019年に開催を控えている日本茶のイベントを紹介したいと思います。
日本茶のイベントとは?
寒くなると日本茶が美味しく感じられますよね。
一年の中でもお茶を楽しむ にぴったりな10月は、日本各地でイベントがたくさん開催されているのを知っていますか?
理由は、お茶を楽しむにはぴったりな季節であるのに加えて 、10月1日と10月31日は「日本茶の日」という特別な日だからです。
「2日も日本茶の日があるの?」と思う方もいると思いますが、両日とも、日本茶の歴史を変えた重要な出来事を祝して制定されたもので、広く受け入れられています。
一つ目の「日本茶の日」は、伊藤園が制定した10月1日の「日本茶の日」。
伊藤園が「10月1日」を記念日とした理由は、その昔、安土桃山時代に豊臣秀吉がお茶の文化を広く大衆に広めた日だからです。
それまで身分の高い人だけが楽しむことができた日本茶ですが、天下の統一を控えた豊臣秀吉が最後の起爆剤として日本茶を活用しました。
1587年10月1日に京都の北野天満宮境内で「北野大茶会」という、一般の人がお茶を楽しむことができるイベントを開催しま した。
この出来事は広く一般の人がお茶を楽しめるきっかけとなった事から、伊藤園はこの日を「日本茶の日」としました。
他方「10月31日」は誰が「日本茶の日」としたかは不明ですが、臨済宗の開祖である栄西が当時の中国(宋)から茶種と、文化を日本に持ち帰った日だからと言われています。
どちらも「日本茶」にとって重要な日であることから、2日とも記念日として根付いていったのです。
10月1日に豊臣秀吉がお茶の催しをしたこともあって、今でも秋になると日本茶に関するイベントが多数開催されています。
現代のイベントは、お茶の産地アピールや、開発商品の販売促進などといった日本茶産業の重要な役割を担っているのです。
日本茶のイベントにはどんなものがあるの?
日本茶のイベントには様々なものがあります。
お茶の産地として有名な京都では、2018年に開催された公式のイベントだけでも18近くありました。
主に、お寺が開催するもの、日本茶専門的や日本茶メーカーが主催するもの、日本茶関連協会やインストラクター協会等が主催するもの等があります。
その中でも最も大きなものは、「全国お茶まつり」でしょう。
このイベントでは、各茶産地から生産者、問屋などが集まり、消費を拡大していこうという趣旨のもとのイベントを開催しています。
茶需要拡大事業費として国から助成金も出ているだけあって、規模も大きく注目度も高いイベントです。
また、このイベントの目玉として、「全国茶品評会」の受賞者への表彰も行われます 。
2018年は12月14日(土)と15日(日)に東京日本橋で開催が決まっています。一般の人も参加可能なので、訪れてみてはいかがですか?
その他の2018年注目のイベント
・東京「日本茶AWARD2018」
日本茶インストラクター協会や日本茶中央などによって開催された日本茶AWARDは、今までにない日本茶品評会です。
新しいお茶の魅力や 、日本茶のライフスタイルをつくっていこうという、お茶の枠を超えたポイントも審査項目です。
また、「TOKYO TEA PARTY」という一般参加者による審査を兼ねたイベントも開催され、新しい日本茶の発掘に力を入れています。
これまでの「日本茶=和」というイメージよりも、現代的な印象を押し出しているイベントで、2018年の開催地は渋谷ヒカリエでした。
9月から審査が始まり、11月に一般の人も参加できる「TOKTO TEA PARTY」が開催され、12月1日に表彰が行われました。
品評会だけでなく、日本茶の販売や茶葉を使った飲料なども愉しむことができます。2019年も行われるようなので、参加してみてはいかがでしょうか。
・東京「Tea for Peace」
「Tea for Peace」は、世界中から100種類近いお茶を集めたイベントで、東京の青山で開催されました。
この場所で定期開催しているFarmer's market @UNUとのコラボレーションイベントで、2018年3月17日(土)、18日(日)に行われました。
日本茶を自分でブレンドできるブースや、日本茶のアルコール飲料が飲めるブース、日本茶をコンセプトとした食事ができる出店などがそろいました。
2019年の開催は未定です。
・京都「Tea Ambassadorコンテスト」
日本茶を国内外に広めていくアンバサダーを決めるイベントが、2018年9月28日(金)~29日(日)に開催されました。(30日は天候不良のため中止)
このTea Ambassadorコンテストは2018年が初開催でした。
Miss、Madam, Mr, Kidsの4部門に分かれて審査が行われますが、国籍は問わず世界中から参加することが可能です。
アンバサダーになると日本茶の顔として海外へツアーをしたり、文化やおいしさを発信をしていくことになるそうです。
このTea Ambassadorコンテストでは、審査のほかにも、お寺でヨガをしたり、チーズと日本茶の掛け合わせを体験したり、茶アロマ体験など珍しいイベントが多数開催されました。
2019年注目のイベント
・神奈川「International Tea Show 2019」
2019年3月に行われるのが、「International Tea Show 2019」です。
ビジネスの商談も行われる国際的なお茶の展示会ですが、一般の人も日本茶やカフェや食事が楽しむことができます。
日本茶のほかにも、さまざまなお茶の出展があります。
日時:2019年7月3日(水)~5日(金)10:00-17:00
開催地:神奈川県横浜市 パシフィコ横浜
・京都「日本一の茶摘み体験」
お茶の日本一を決める「全国茶品評会」に出品するための茶葉を茶摘みできるイベント。
摘んだものが本当に品評会に提出されるため、参加者は真剣に茶摘みすることが求められます。
摘んだ後は、茶葉のてんぷらや茶飯を楽しむことができます。外国人の方の参加も多いそうです。
日時:2019年5月18日(土)8:35(9:00)~14:00
開催地:湯船(ゆふね)の茶畑
・東京「東京大茶会2019」
日本茶に普段なじみがない人でも、本格的な茶席が体験できたり、英語の解説があったりと、広く日本茶の文化を伝えていこうという趣旨のイベントです。
2008年年から開催されており、「東京の秋の風物詩」として多くの人に楽しまれています。
東京都が主催となっているため、参加費が無料というのも嬉しいポイントです。
日時:2019年9月上旬~2019年10月下旬
開催地:江戸東京たてもの園、浜離宮恩賜庭園 (大手門口)
おわりに
いかがでしたか?
他にも日本茶関連のイベントは、全国で多数開催されていています。
昔ながらの文化的なものから、若い人でも楽しめるおしゃれなイベントなど形式は様々。
2019年は気になるイベントに参加して、日本茶のすばらしさや、新しい魅力を発見してみてはいかがでしょうか。