美味しくて健康になれることから、世界的に人気を博している日本茶。
一方で、昨今の日本では、ペットボトルの普及と共に、茶葉から沸かして飲む習慣のある人は減ってきています。
本当に美味しい一杯は、飲む人を虜にすると言います。年の瀬のこの時期、一年のお礼を込めて、大切な人に日本茶を贈ってみるのはいかがでしょうか。
そこで今回は、贈り物として喜ばれる高級日本茶ランキングをご紹介します。
高級な日本茶とは?
日本茶には、スーパーで買える手ごろなものから、数万円する高級茶があります。
産地の違いや、製造方法によって値段が違うことはイメージできると思いますが、高級茶として評価されるポイントを知っていますか?
このポイントを知 っておくと、美味しいお茶に出会うことができると思いますので、知っておいて損はないでしょう。
高級茶になる条件をご紹介していきます。
日本茶の種類
日本茶は、玉露、煎茶、玄米茶、ほうじ茶、番茶に大きく分けられますが、この中で最も高級なのが玉露です。
玉露が高級な理由は、香りが高くまろやかな味わいが他のお茶と一線を画すからです。
この香りと味わいを引き出すのが、手間ひまをかけた栽培方法。
玉露を含む他の日本茶も、茶葉の品種は全てチャノキの葉ですが、栽培方法や収穫時期の違いによって、味や香りが異なります。
玉露の特徴は、その年に取れた一番茶と呼ばれる新芽の茶葉を使います。
収穫の3週間前になると、茶葉全面に射光のカーテンのよう なもので覆い、光合成を抑えます。
これによって苦味の原因となるカテキンの生成を抑制し、うまみ成分であるテアニンを多く含む茶葉にします。
その後の収穫では、新茶はとてもやわらかいため、機械での収穫をせずに、一つ一つ手作業での茶摘みとなります。
また茎や混入物を丁寧に除去しながら手もみしたものが、玉露となるのです。
機械化され大量生産が進む中で、玉露は手間ひまをかけて一つ一つ丁寧に作られるのです。これが高級茶と呼ばれる所以です。
ブランド産地
日本茶の品質の判断基準の一つとして、産地の違いがあります。
昔から「色は静岡、香りは宇治よ、味は狭山でとどめさす」と言われるように、その土地の栽培方法の技術や歴史、気候や土の種類などから産地は品質基準の一つと なります。
特に京都の宇治は、土地や気候が良いこともあり、昔から品質の高いお茶の産地として評価されています。
その長い歴史的価値もあいまって、宇治で作られた玉露茶は、大変価値があります。いまや国内だけでなく、世界的にも高級日本茶として名前が知られています。
また最近では、福岡八女市の茶葉も高い評価を得ています。
品評会での受賞暦
毎年、各都道府県から優れたお茶を集めて品評会が行われています。
玉露や煎茶、抹茶などの7種類の茶葉と、グラムの違いも含めた8部門ごとに選抜され、「見た目」、「味」、「色」、「香り」によって優れた茶葉が競い合います。
この品評会で受賞暦があるものは、品質の高さが証明されるため、高級茶として流通されるのです。
また最も高い評価を得ると、「農林水産大臣賞受賞」というお墨付きを与えられます。
このように「玉露茶」、「宇治産」、「品評会での受賞歴」があるものは、最高級茶の基準となる事がわかります。
高級茶ランキング
高級な日本茶の奥深さを知ると、おいしい日本茶を飲んでみたくなりますよね。
その中でも一度飲んだ人は、その美味しさに衝撃を覚えるという玉露。そんな高級玉露を一度は味わってみたくありませんか?
そこでここからは、「現在通販で購入する事ができ、最高級ブランドの玉露の中で価格が高い順」にランキング形式で紹介していきます。
1位 星野製茶園
「農林水産大臣賞受賞玉露(5g×2ヶ木箱入)<第72回全国茶品評会 一等一席>」
6,480円/10g(1gあたり648円)
されている茶葉は、まろやかで香り高いお茶だそうです。
2018年全国茶品評会で最優秀賞を受賞した倉住努さんの茶葉で、品種はさえみどり、産地は福岡県八女星野村産です。
丁寧に栽培し、ごく少量ずつ加工したこだわりの逸品。
2位 宇治茶専門店ふじや茶舗
「高級玉露 宇治茶」
54,000円/100g(1gあたり540円)
全国茶品評会で農林水産大臣賞の受賞歴のある茶葉。京都宇治産の玉露で、伝統的な格式高い日本茶です。
3位 京都舞子の茶本店
「山下新貴作 農林水産大臣賞 受賞玉露(桐箱入)」
43,200円/100g(1gあたり432円)
関西茶品評会で農林水産大臣賞の受賞歴のある山下新貴さんの茶葉。
過去6度の農林水産大臣賞を受賞し、天皇皇后陛下にお茶の茶摘みを披露したこともある玉露づくりの名人・山下壽一さんのお孫さんが作った玉露です。
4位 宇治茶専門店ふじや茶舗
「伝統製法 御銘茶」
(1gあたり324円)32,400円/100g
2位同様、ふじや茶舗で購入することができる、全国茶品評会で入賞歴のある茶葉。京都宇治田原産です。
5位 Royal Blue Tea
「King of Green HIRO premium すすり茶 桐箱入り」
4,752円/15g(1gあたり317円)
福岡圏八女市星野村の茶師十段の山口真也さんの技術によって完成した茶葉で、その美しい見た目、深見のある味わいは高値であるのも納得です。
6位 京都舞子の茶本店
「京の名匠 山下壽一作 最高傑作玉露 屋敷の茶」
54,000円/240g(1gあたり225円)
3位でも紹介した玉露づくり名人の山下壽一さんの京都にある茶畑で生産されている茶葉です。
名人のこだわりの逸品だけに、限定された流通量で、希少価値の高い茶葉です。
7位 創業寛政二年京都福寿園
「坐忘斎宗匠御好 御抹茶 濃茶 瑞縁 200g缶入」
38,394円/200g(1gあたり177円)
京都の老舗福寿園の抹茶。名前の「瑞縁」は第16代家元継承十年の節目に名づけられたという歴史ある茶葉。
濃いめのお茶に適した濃厚な味わいです。
8位 木屋芳友園
「GI 登録商品 八女伝統本玉露8g×5袋(桐箱入)」
5,400円/40g(1gあたり135円)
その土地や文化によって、優れた栽培地に与えられる地理的表示保護制度(GI)を取得している福岡県八女産の伝統の玉露。それらをブレンドした逸品です。
9位 星野製茶園
「品評会入賞玉露~GI伝統本玉露【極】」
3,240円/25g(1gあたり129円)
茶品評会で入賞した中から、えりすぐりの玉露を人の手で仕上げた福岡県八女市名産の最高級品です。
10位 一保堂茶舗
「玉露 天下一(てんかいち)小缶箱(90g)」
10800円/90g(1gあたり120円)
京都の老舗茶屋の玉露。数滴でも濃厚な味わいを感じられるという伝統の一品です。
贈り物としておすすめ
数万円ほどの最高級品にはなかなか手が届かないけれど、贈り物として普段より贅沢なお茶を贈りたいという方には、こんな日本茶はいかがでしょうか。
贈り物として華やかなパッケージで、値段も手ごろなため、都内の百貨店などでも人気の老舗ブランドの品々です。
各商品、デパートやオンラインショップで購入可能です。
福寿園 珠玉 詰合せ | 玉露金雲 1缶、煎茶明恵 1缶 (銅張小缶) 17,280円/70g
芳翠園 玉露100g(缶)/上煎茶130g(缶) 5,400円/230g
いかがでしたか?
一重に高級な日本茶といっても、お茶の種類、産地、栽培方法などによって様々な種類があります。
思いを込めて大切に育てられた茶葉は、値段は張りますが、その分至福の一杯を味わうことができます。
自分ではなかなか手が届かない分、贈り物として大変喜ばれると思いますよ。
年末や新年のご挨拶に、贈る人の健康や繁栄を祈って、日本茶をプレゼントしてみてはいかがでしょうか。